麻酔科
麻酔科について
当科は、患者さんにとって安全で安心な手術の遂行を第一の目標としています。麻酔科医は、安全で安心な手術の遂行を目標とし、手術室で行われる全身麻酔、脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔、静脈麻酔を行っています。麻酔科医の不在時や手術が重なる時の全身麻酔は大分大学麻酔科に依頼しています。
診療実績(令和6年度)
令和6年度、手術室における全手術件数(局所麻酔を含む)は466件で、新型コロナウィルス流行以後はほぼ横ばいの状況です。麻酔科医が管理をした件数は、全身麻酔が330件、脊髄くも膜下麻酔が41件で計371件でした。コロナ初年度(292件)を除いて過去13年間全身麻酔数が300件台が続いています。腹腔鏡手術、抗凝固・抗血小板薬、患者の全麻希望、高リスク患者に対するより確実な全身管理の必要性などが増大していることが要因です。(図参照)
麻酔管理を行う患者も高齢化が一段と進み、高齢者は心血管系や呼吸器系の合併症が多く、制限された日常生活など、麻酔をする上で多くの問題点を抱え、ASA分類による術前リスク評価で中等度(Ⅲ)以上の合併症を有する患者が全体の40%程度まで増加しています。一方で日常の健康状態も栄養状態もよく、高齢でも比較的よく手術に耐えられる患者も増えています。
医療安全の中で、安全な手術が世界的なテーマになっています。WHOからは手術関連死の多くは防げるとの提言がなされ、なかでもタイムアウト(執刀直前に患者名、手術部位、術前の合併症、輸血・機材の準備等を各パートから声をあげて述べ、スタッフ全員が確認する)はもはや常識になりました。麻酔器とモニターの整備と定期的なチェック、薬品管理などまだ不十分なまま残された問題もあります。火災や地震への対応など、手術室での危機対策を日ごろから検討しておく必要もあります。

